2018/2/26 AP合同フォーラム

大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学AP合同フォーラム

第3期認証評価に向けて:学生の成長に寄与する内部質保証システムの構築

合同開催
大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学
日時
平成30年2月26日(月) 13:00~17:30
場所
関西大学 梅田キャンパス 8階ホール
プログラム

平成30年2月26日(月)、大阪府立大学高等教育開発センターでは大阪市立大学・関西大学と共催し、関西大学梅田キャンパスにて『第3期認証評価に向けて:学生の成長に寄与する内部質保証システムの構築』を開催し、大学教職員および企業など約170名の関係者が参加しました。

 

フォーラムは、芝井敬司 関西大学学長による開催挨拶から始まりました。

その後、高橋哲也(大阪府立大学 副学長)より、本フォーラムの趣旨説明として、第3期認証評価に向けての大きなキーワードである「内部質保証」について、さらには構築したシステムのあり方について説明がありました。

 

大阪府立大学 高橋哲也(副学長)

 

続いて、鈴木典比古 氏(国際教養大学・学長)より、「認証評価の第3サイクルの概要と大学に求められること」と題し、大学基準協会の新基準を事例に、第3期認証評価の変更点について説明いただくとともに、第3期認証評価のポイントとなる「各大学の独自性」に応じた評価や、「全学的観点による自己点検・評価」を前提とした評価などについて解説していただきました。

鈴木典比古 氏(国際教養大学・学長)

 

続いて行なわれた3大学の事例報告では、それぞれの大学における、学生の成長に寄与する内部質保証システムの構築についての具体的な取組みと、課題および今後の展望などが報告されました。

事例報告①(関西大学)

森朋子氏(教育推進部・教授)、紺田広明氏(教育推進部・特別任命助教)より、関西大学の特性を活かした教育の内部質保証の実施に伴う課題と今後の展望について説明がありました。新しく開発した「内部質保証確認シート」によりマクロ~ミドルレベルを繋ぐチェックシステムが確立され、また「学修支援システム」により学生の行動の変容を促す学修支援が可能となりました。これらの活用により、内部質保証システムのさらなる重層化を目指します。

 

関西大学 森朋子氏(教育推進部・教授)、紺田広明氏(教育推進部・特別任命助教)

 

事例報告②(大阪府立大学)

本学からは、畑野快(高等教育推進機構・准教授)、星野聡孝(高等教育推進機構・教授)が、大阪府立大学の内部質保証システムとして、マクロ・ミドルレベルで学修成果の可視化を支援する学生調査、ミクロレベルで教員・学生のPDCAサイクルを支援するeポートフォリオ、それぞれの活用事例について紹介しました。学生調査については、今年度から学生個人へ結果をフィードバックすることで、課題であったミクロレベルでの活用も可能となりました。さらに今後は、この両者を併せて活用していくことで、重層的PDCAサイクルを支援し、組織と構成員全体の成長を促す大阪府立大学独自の「内部質保証システム」の確立が期待されます。

 
大阪府立大学 畑野快(高等教育推進機構・准教授)

 
大阪府立大学 星野聡孝(高等教育推進機構・教授)

 

事例報告③(大阪市立大学)

橋本文彦氏(特命副学長、経済学研究科・教授)飯吉弘子氏(大学教育研究センター・教授)より、大阪市立大学の内部質保証の取組状況の一環として、OCU指標の具体的活用例、学修支援推進室について説明がありました。学修支援推進室の自律的能動的学修・教育支援に向けた取り組みにより、利用する学生だけでなく教職員も自ら学び成長し、大学全体の教育の質向上が可能になりました。今後は、学術情報総合センターの開設やOCU指標、学修ポートフォリオ等を活用した学修相談体制を確立し、学生教職員のニーズと状況に合った支援と連携を提供していきます。

 

橋本文彦氏(特命副学長、経済学研究科・教授)、飯吉弘子氏(大学教育研究センター・教授)

 

続いて、大学教育の内部質保証システムの概要と意義、そして3大学の事例報告を受け、パネルディスカッションで多角的な議論が行われました。会場から出された多くの質問に基づき、活発な議論が繰り広げられました。

 
「パネルディスカッション」
左から西垣氏・高橋氏・飯吉氏・森氏

 

最後に大阪市立大学 井上 徹(教育・学生担当副学長、大学教育研究センター所長)の挨拶があり、閉会となりました。

 

学内限定2当日の資料を掲載しています、是非ご活用ください。

資料1:基調講演「認証評価の第3サイクルの概要と大学に求められること」

資料2:事例報告1(関西大学)

資料3:事例報告2(大阪府立大学)

資料4:事例報告3-1(大阪市立大学)

資料5:事例報告3-2(大阪市立大学)